【独走家】ヴァシル・キリエンカってどんな選手??
スカイに所属する、ヴァシル・キリエンカという選手をご存知でしょうか。
淡々と、無表情で高出力を維持する、独走が得意な選手です。
個人タイムトライアルで、世界チャンピオンにもなっています。
この、キリエンカはどのような選手なのでしょうか。
ルーツはトラック競技
現在は専ら、ロードレースで活躍するキリエンカですが、キャリア初期はトラックで実績を積んできた選手です。
2005年のトラックワールドカップでは、ポイントレースで、2006年にはスクラッチで優勝を果たしています。
一流のスピードを備えている選手であることは、明白のようです。
2008年、飛躍の年に
2007年から、キリエンカはティンコフクレジットシステムに移籍しています。
ブエルタ・ア・アルゴスでのステージ優勝など、ロードレースでも着実に実績を積んでいきました。
そして、翌2008年。この年はキリエンカにとって、飛躍の年になりました。
ポイントレースの世界チャンピオンに
2008年。この年の世界選手権はマンチェスターで行われました。
キリエンカは、この世界選手権でポイントレースに出場し、優勝を果たします。
キリエンカはポイントレースの世界チャンピオンになったのです。
この時、2位とは1ポイント差の僅差でした。
2位の選手とは、後にツールでもステージ優勝をあげるフランスのクリストフ・リブロンでした。
ジロでステージ優勝
世界選手権のポイントレースで優勝したこの年、ジロの第19ステージで優勝を果たします。
それまでも何度か逃げに挑戦していましたが、ステージ2位を2回と悔しい結果となっていました。
その悔しさを晴らすように、逃げ集段からラスト15kmを残し、アタックを仕掛け、山頂ゴールを1位で迎えました。
グランツールでのステージ優勝は、一流の証と言われますが、キリエンカは初出場のジロで達成しました。
独走逃げ切りのスペシャリストに
キリエンカといえば、無表情で淡々と走る姿が思う浮かぶ方も多いと思います。
よくその姿を見ますよね。一人でも、淡々とペースを維持し、逃げ切る力が彼にはあります。
2008年にジロでステージ優勝を達成していますが、その後も、
ジロは2011年、2015年にもステージ優勝。
2011年は、見事な独走逃げ切り。2015年はTTステージでの優勝でした。
ブエルタでも2013年にステージ優勝を達成しています。
厳しい登りを含む、過酷な第18ステージで、40kmの独走で勝利しました。
過酷なステージでの、独走逃げ切りが彼の必勝パターンとなりました。
個人TTの世界チャンピオンに
トラックの世界選手権での優勝経験のあるヴァシル・キリエンカですが、2015年には世界選手権の個人タイムトライアルで優勝します。
もともとベラルーシのTTのナショナルチャンピオンには何度もなり、世界選手権でも3位と4位を経験していたキリエンカ。
2015年に遂に、世界チャンピオンに上り詰めました。
1年間、TTのレースでアルカンシェルのキリエンカを見ることができました。